老化を促す『糖化』とは?肌を老けさせる危険な原因について徹底解説!

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糖化という身体の中で起こる現象が、老化を早めることがあります。糖化とは、糖分が体のタンパク質とくっつき合ってしまい、肌のハリや若さを失わせてしまう化学反応です。

この記事では、肌の老化につながる糖化について詳しく説明し、その仕組みや肌への影響、そしてそのスピードを少しでも遅らせる方法について解説します。体を老けさせてしまう糖化について知り、日常生活で陥りがちな落とし穴を避けるためにも、ぜひ最後までお読みください。

糖化の基本的な解説

ここでは、体内で起こる「糖化」とはなにか、どのようにして起こるのか、また老化にどのように関連しているかを解説しています。特に糖分とタンパク質が結合して生じるAGEsという物質とは何かについても説明します。

糖化とは?老化にどのように関連している?

糖化は、ご飯やパンなどから得られる糖分と、体を作っているタンパク質や脂質が勝手にくっついてしまう、体の中での自然な反応です。何も手を加えない状態で、ゆっくりと時間をかけて起こります。おもに甘いものに多いグルコースやフルクトースという糖分が、体を支えているタンパク質の一部や、脂肪を作っている部分にくっついて、体のあちこちが硬くなったり、上手く働かなくなったりしてしまいます。 

年を取るにつれて、この糖化という反応はだんだんと早く進むようになり、それが結果として体が老ける原因になります。例えば、肌の張りがなくなったり、関節がかたまって動かしづらくなったり、血管が硬くなったりするのは、糖化が進むせいだと考えられています。ですから、糖化は単に甘いものをたくさん食べることだけを意味するのではなく、実は年をとってくるときに起こる体の中の化学変化や老化に関連する重要な過程なのです。

糖化は体内で行われる自然な反応で、糖分とタンパク質が結びつき、老化を促進します。

終末糖化産物AGEsとは?

AGEs(アドバンストグリケーションエンドプロダクツ・終末糖化産物)とは、私たちの体内で糖分とタンパク質が結びついてできる複雑な物質のことです。

代表的なAGEsには以下のようなものがあります。

  • カルボシルメチルリシン (CML: Carboxymethyllysine)
  • ペントシジン (Pentosidine)
  • イミダゾルピリノン (Imidazolone)
  • ピラリン (Pyrraline)
  • アルギピリン (Argpyrimidine)

これらは糖分が多すぎる状態で、タンパク質と自然にくっついた結果(糖化が進んだ結果)生まれるものです。AGEsは色が黄褐色でネバネバした性質を持ち、体のさまざまな部分の正常な動きを妨げることがあります。体の中や肌で、AGEsが生成されると、肌のハリや弾力が失われたり、血管が硬くなるなどの問題を引き起こすことが知られています。 

さらに、AGEsは体の炎症を起こす原因になることがあり、免疫システムにも悪影響を与えます。これにより、糖尿病や心臓病、そしてアルツハイマーのような加齢に伴ってリスクが高まる疾患にも関連しているとされています。つまり、AGEsは私たちが年を取るにつれて増える傾向があり、老化に深く関わっているのです。これらの作用を理解することは、老化を遅らせたり、健康を保つ方法を見つける上で非常に大切です。

終末糖化産物AGEsは、たんぱく質が糖と反応してできる物質で、糖化という体内のプロセスを通じて生成されます。これが増えることで老化や慢性病のリスクが高まります。

糖化から終末糖化産物AGEsができるまでの過程

AGEsができるまでには一連の流れがあります。初めに、私たちの血液中にある糖が移動して、自由に漂うアミノ酸(タンパク質の基本的なものの一つ)と結びつきます。そこで初めてできるのが、糖化初期産物と呼ばれる物質です。これが第一段階です。 

次に、この糖化初期産物から「アモドリ製品」という中間体が作られます。この反応はすばやく進行し、一度この物質ができてしまうと、元の状態に戻すことは難しいのです。 

そして、ここからさらに時間をかけて、アモドリ製品がもっと複雑な化学的変化を遂げていきます。このプロセスは、数週間か数ヶ月かけてゆっくりと進みます。そして最後に、「アドバンストグリケーションエンドプロダクツ(AGEs)」と呼ばれる最終産物に変わるのです。 

この糖化という化学反応は、私たちの体の中だけではなく、料理でも起こります。たとえば、パンを焼くときに表面がキツネ色になるのも、実は糖化の一種です。体内で起こる糖化は、AGEsが溜まることで、皮膚が元の弾力を失ったり、細胞がうまく動かなくなったりする原因となります。ですから、糖化は実は細胞や体の組織が老化していく過程にとても深く関係しているのです。

糖化の影響

糖化は肌の老化から慢性疾患のリスク増大まで、影響は多岐にわたります。ここでは、糖化が私たちの肌や健康に具体的にどのような影響をもたらすのか解説します。

糖化が肌に及ぼす具体的な影響

糖化は肌の素になるコラーゲンとエラスチンというタンパク質に影響を与えます。コラーゲンは肌の弾力と構造を支えるたんぱく質で、エラスチンは肌の弾力性をつくるものです。この二つのタンパク質は糖化によってその機能が低下します。

糖化が進むと、肌が硬くなり、しわができやすくなったり、肌のハリがなくなってたるみが出てきます。また、糖化は肌の色素を作る過程にも影響を与えることがあるので、シミができやすくなることもあります。 

糖化が肌に与える影響は・・・
・硬くなる
・シワ
・ハリがなくなる
・たるみ
・シミ など

糖化が身体に及ぼす具体的な影響

糖化が進み、終末糖化産物AGEsが溜まることで、血管の壁が硬化してしまうことがあります。これにより血管がしなやかさを失い、心臓病などのリスクが高まります。

また、関節や腱といった、動きやすさが大事なところも同じように、硬くなることがあります。これらの部位が硬直すれば、動きにくくなったり、痛みを感じることもあるでしょう。

糖化が健康に与える具体的な影響

終末糖化産物AGEsが多くなると、体の中で炎症がおきやすくなり、これが長く続くと慢性の病気になる危険性が高まります。例えば、糖尿病や心臓の病気、そして記憶に関わるアルツハイマー病にかかるリスクが高くなることが知られています。 

また、糖化は体の防御システムである免疫も弱めます。そうすると、風邪やインフルエンザのような感染症、またはがんといった病気にもかかりやすくなります。

糖化と老化は避けられない関係?

ここでは年齢とともに進行する糖化の現象と、それが肌の老化、心血管疾患、糖尿病、アルツハイマー病などの慢性的な疾患とどう関連しているかを解説しています。

そもそも老化とは?糖化との違い

老化と糖化は異なる概念です。

老化(ろうか)は、生き物が歳をとることによって起きる自然な生理的変化の過程を指します。これには、身体の各機能が徐々に衰えていくことや外見上の変化(たとえば、しわが増える、髪の色が白くなるなど)が含まれます。

一方で、糖化(とうか)とは、糖分が体内のたんぱく質や脂質と非酵素的に反応して終末糖化産物AGEsを生成する変化です。

糖化は老化の一部分であるともいえますが、特に不適切な食生活からくる過剰な糖分によって、体内で生じる老化を促進する一因とされています。そのため、老化は全体的な生命現象を、糖化はその原因の一つを指す特定の生化学的反応を対象としています。

老化・・・細胞の機能が徐々に衰える自然な過程
糖化・・・糖とたんぱく質が結合し、細胞に害を及ぼす現象

年齢が上がるにつれて糖化が加速する原因

歳をとると糖化が進んでしまうのは、歳を重ねると体が錆びたり衰えたりするのを防ぐ力が弱まるからです。この力が弱くなると、糖化を加速させる「活性酸素」というものが増えて、肌のタンパク質にさらにダメージを与えやすくなります。さらに、年とともに新陳代謝が落ちるので、糖化した物質である「AGEs」を体の外に出すのが難しくなります。

また歳をとって、食事のバランスを崩しやすくなる人もいます。噛む力や消化力が弱くなり、やわらかい糖分の多い食べ物ばかり食べていると、血液の中の糖の量が増え、糖化反応が進みやすくなります。

さらに、歳をとると栄養吸収の効率が悪くなります。肌を健康に保つために大切なビタミンやミネラルが足りなくなり、肌にダメージを与える糖化が進んでしまう可能性があります。 

つまり、歳をとると体の中で物事を処理する力が弱まったり、錆びるのを防ぐ抗酸化物質が減ったり、食べるものの影響で糖化が進んだりします。これらが組み合わさって、老化が早まるのです。

年齢と共に体内の抗酸化力が低下することや、食生活の乱れ、新陳代謝の減少も糖化を促し、老化が進む原因となります。

糖化のサインや識別方法

この文章は、肌の老化と糖化の違いとその見分け方、そして肌や体内の糖化の程度を測定する生体マーカーについて説明しています。自然老化は紫外線や遺伝、環境因子からくるつつがない変化であるのに対し、糖化は食生活が関連し、肌の固さや色の変化に影響を与えます。糖化の進行はAGEsやヘモグロビンA1cなどのマーカーで評価されます。

老化と糖化による皮膚の変化の識別方法(視覚的な方法)

肌の老化には、糖化という体の中で起こる化学反応によるものと、自然な経過で起こる老化があります。糖化と自然に起こる老化は、それぞれ異なった原因と過程があり、見た目にも特徴が出ます。 

自然な老化では、小じわや顔のしわ、肌がカサカサになること、肌の乾燥、たるみ、色素沈着、また肌の色にむらができることなどがあります。これらは太陽の紫外線に当たることや遺伝的な要素、そして歳を重ねるにつれて少しずつ現れてきます。また、周りの環境や私たちの日常の生活の仕方によって、老化が早まることもあります。

一方、糖化によって起こる肌の変化については、ふんわりとした弾力がなくなり、皮膚がかたくなってしわやくぼみができやすくなります。また、糖化は肌の色にも影響を及ぼし、細かい茶色い斑点や肌が黄色っぽく見えることもあります。このような肌の変化は、甘いものや糖分を多く含む食べ物をよく食べる人に特に見られやすいです。 

検査キットを使った識別方法

糖化がどれくらい進んでいるかを測る時、血液や体の組織に含まれる特定の項目を見て、糖化の状態を科学的にチェックします。 

例えばヘモグロビンA1cという項目は、血液の中の赤血球に糖がくっついたもので、血糖のコントロール状態を過去2~3ヶ月にわたって反映する指標として糖化状態の検査に利用されます。

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肌にも、糖化がどれくらいあるかを示すさまざまなAGEsがあります。ペンタシジンやカロリノブリンといった物質がそれで、肌のちょっとした部分を採取して調べることで、肌での糖化の進み具合を評価できます。 

メチルグリオキサル(MG)という物質やそれに似た他の化合物も、糖化反応がどれくらい活発かを示す項目です。これらはAGEsができる前の段階の物質で、体内で多く見つかると、糖化が活発に起こっている証拠となります。 

これらの検査は自宅でできるものもあれば、健康診断や人間ドック、病院での検査でできることがあります。ただし、取り扱いのないところもあるので確認は必須です。また保険適用外であることが一般的です。

糖化を抑制・排除する方法

ここでは、糖化と、それによる終末糖化産物AGEsの生成を防ぐための方法について説明しています。

糖化自体は、一度AGEsが形成されると、体内で簡単に分解されるものではありません。糖化は進行性のプロセスであり、生活習慣病の長期的な危険因子とされています。そのため、「治る」というよりは、糖化をできるだけ進行させないように、またAGEsを摂り入れないように予防することが大切です。

糖化、AGEsの生成を防ぐには・・・
・糖化をケアするサプリメントを摂る
・糖質を控える
・栄養バランスの良い食事を摂る
・AGEsが含まれる食べ物を摂らない
・糖化を抑制またはAGEsを排出する食べ物を摂る
・良質な睡眠をしっかりとる
・ストレスを軽減する
・適度な運動をする

糖化をケアするサプリメントを摂る

糖化をケアするサプリメントとは、体の中で加齢とともに増えてくる老化の原因物質を減らすサポートをするための補助食品です。これらのサプリメントには、老化を防ぐのに役立つとされるいろいろな成分が入っています。具体的にはビタミンやミネラル、体をサビから守る抗酸化物質、そして特定のアミノ酸やハーブなどです。 

例えば、ベンフォチアミンというビタミンB1の仲間は、体が勝手にAGEsを作るのを減らすのに役立ちます。

アルファリポ酸、ビタミンC、ビタミンEといった成分は、体が酸素の影響を受けて錆びることを抑える効果が期待されています。カルノシンというアミノ酸も、糖化を遅らせる働きがあるとされ、AGEsの生成を抑えることに役立ちます。 

糖質を控える

糖化を防ぐためには、糖質を控えた食事が有効です。

糖質の多い食事を取ると、食後の血糖値が急上昇します。血糖値が高い状態が続くと、血液中に余分な糖がたくさん出回り、その糖分が体内のたんぱく質と結合しやすくなります。そうすると糖化が進み、AGEsの量も多くなります。そのため、糖質の摂取量を控えることで糖化を抑えることができるわけです。

さらに、糖質を控えることは体の中で糖を処理するインスリンというホルモンの動きを良くする助けにもなります。インスリンが多く分泌されると、炎症を引き起こすことがあり、それが糖化を進める一因になってしまいます。 

ただし、極端な糖質制限は身体に悪影響ですので、まずはお菓子や精白された砂糖や小麦などを控えることから始めるようにしましょう。

栄養バランスの良い食事を摂る

糖質を減らすだけではなく、良質なタンパク質や脂質、ビタミンなどもしっかり摂ることが大切です。

例えば糖化を防ぐために有用とされるビタミンCとビタミンEなどは抗酸化作用があり、終末糖化産物AGEsの形成を防ぐ手助けをすると考えられています。また、ビタミンB1の一種であるベンフォチアミンも糖化の防止に効果的とされています。

終末糖化産物AGEsが含まれる食べ物を摂らない

AGEsは特定の種類の加工食品やよく焼きすぎた食べ物に含まれており、それらをたくさん食べると糖化が促進されやすくなります。 AGEsを完全に防ぐことは難しいので、とくにAGEsの多い以下に挙げた食品は控えるようにしましょう

  • グリルやバーベキューで焼いた肉(特に焦げた部分)
  • 揚げ物(フライドチキン、フライドポテトなど)
  • 加工された肉製品(ソーセージ、ベーコンなど)
  • 高加熱処理された乳製品(カラメル化したものなど)
  • 大量の糖分が含まれた菓子類(キャラメル、トフィーなど)
  • コーヒー(豆の焙煎過程で形成される)
  • ピザやラザニアなどのオーブンで高温焼きする料理
  • ビスケットやクッキー(特に表面がカリカリに焼かれているもの)
  • ナッツ類(高温でローストされたもの)
  • 炭火で焼かれた魚や肉(焦げ目がついた焼き魚など)

糖化を抑制または終末糖化産物AGEsを排出する食べ物を摂る

糖化の抑制またはAGEsの体内蓄積を減少させるために役立つとされる食べ物には次のようなものがあります。

  • 抗酸化物質を多く含む食品
    野菜や果物:ブルーベリー、ほうれん草、カリフラワー、ナッツ類など
    ビタミンC、ビタミンEを多く含む食品
  • 抗炎症作用のある食品:
    オメガ3脂肪酸が豊富な魚(サーモン、鯖など)
    オリーブオイルや亜麻仁油
  • カルニチン含有食品
    赤身肉:カルニチンがAGEsの排出を助ける可能性が提唱されていますが、赤身肉自体がAGEsを多く含むため、摂取量や調理法は注意する必要がある
  • 緑茶:
    カテキン(抗酸化成分)が豊富
  • コーヒー:
    一定量の抗酸化物質を含んでいますが、過剰摂取は避ける
  • オレンジ、キウイ、アーモンド、トマトなど

良質な睡眠をしっかりとる

質の良い睡眠は身体の代謝機能を正常に保ち、血糖値をコントロールするのに役立つため、糖化を防ぐことにつながります。

睡眠不足だと代謝の乱れを引き起こし、血糖値のバランスが崩れやすくなります。睡眠不足により、AGEsの形成が促進される可能性があり、糖化関連の慢性疾患のリスクが高まることが知られています。ですので、良質な睡眠をとることは身体の健康を維持し、糖化を抑制するために重要です。

ストレスを軽減する

ストレスと糖化は関係しているとされています。ストレスが長期間続くと、体内ではストレスホルモンとして知られるコルチゾールが過剰に分泌されます。コルチゾールの増加は血糖値を上げる原因の一つになります。血糖値が高い状態が続くと、糖化作用が促進され、AGEsの形成が増加することになります。

ストレス軽減には趣味の時間を持つ、瞑想や呼吸法の実践、十分な睡眠と休養をとる、並びに適度な運動を定期的に行うといった方法が有用です。

適度な運動をする

運動は次のようなメカニズムで糖化に対する効果が期待できます。

  • 血糖値の改善:運動は筋肉がエネルギーとして糖を消費することを助け、それによって血中の糖の量を減少させます。血糖値がコントロールされると、糖化が進む速度が遅くなります。
  • インスリンの感受性向上:定期的な運動は体のインスリン感受性を向上させます。インスリンは血糖をコントロールする重要なホルモンで、この感受性が向上すると、体がより少ないインスリンで血糖を効果的に使用できるようになります。
  • 抗酸化物質の増加:運動は体の抗酸化防御システムを強化することが知られています。抗酸化物質は、AGEsが生成する過程で生じる酸化ストレスに対抗し、細胞や組織のダメージを減らします。
  • 炎症の抑制:運動は炎症を減少させる効果があるとされており、これは糖化によって引き起こされる炎症反応を抑制することに繋がります。

まとめ

糖化は年齢と共に進行する自然な生体反応ですが、食生活の見直しや生活習慣の調整を行うことで、その進行を緩やかにすることが可能です。糖分の摂取を適度に抑え、抗酸化物質を豊富に含む食品を積極的に摂取し、質の良い睡眠と適度な運動を心がけることが、糖化の抑制と健康維持に繋がります。

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